J-Law°

司法試験・予備試験受験生やロー受験生のモチベーション維持のために、定期的に問題の検討をしていきます。

interval:not only "memorize" but also "think"

どーも。

さすがにちょっと休憩することにします。

判例判例の射程についての記事が想像以上に読まれていました。

みなさんの勉強の手助けとなれていたら、うれしいです。

 

読んで、理解して、実践して、復習する。

この繰り返しが重要ですから、問題検討までしっかりやることをお勧めします。

 

今回は、「暗記」について語ろうと思います。

初学者向けの内容になりますが、

受験生も勉強の気晴らしに読んでもらえると嬉しいです。

※すでにスマホ開いてるってことは休憩中でしょうしね!

 

「法律の勉強は、覚えるな!考えろ!」

とかいうフレーズがよくされることがあります。

これって、間違ってないんですが、誤解を与えやすいと思うんです。

正確には、

「法律の勉強は、最低限の基本知識を覚えて、発展的なところまでは覚えなくては良い!あとは、基本知識を使って考えろ!」

って意味だと思います。

 

司法試験の受験までに、覚えなきゃいけないことはたくさんあります。

規範は趣旨から展開するのですから、「条文の趣旨」は覚えていなけれなりません。

判例の重要な事実は覚えておかなければ、検討対象事案との違いがわかりません。

 

よく「論証例」を丸暗記する人がいます。

決して間違っているわけではないんですが、

その「論証例」の意味・論理わかっていますか?って聞きたくなるような答案が出てきます。

これが、司法試験委員に嫌われるテンプレートってやつです。

 

「論証例」って、便利です。便利だから、使うべきです。

ただ、なにも考えずに使うとそれはおかしな答案ができあがります。

趣旨から規範を作っているのに、趣旨と規範とのつながりがよくわからない答案、

判例のそれっぽい文言は使っているが、その意味を理解できいない答案、

たぶん、覚えてるだけで、考えてないんだなと思います。

 

それってわかるんですか?って思うかもしれませんが、

意外とわかります。

本人がよくわからずに書いているものって、相手に伝わるはずがありません。

 

覚えること、だけでなく、

考えることをしてください。

そうして初めて、理解したことになります。

 

憲法が苦手な人は、覚えることに集中しているかもしれません。

思想の自由市場っていうけど、どういうものか理解していますか?

権利の重要性っていうけど、どういうことか理解していますか?

目的が重要でっていうけど、重要かどうかってどう決めるんですか?

抽象的なものを覚えるだけで、その意味を考えていないと、

きっと苦手なまま、できないままです。

 

基本的な知識と基本的な思考が身についていれば、

どんな問題に対しても、それなりのことができます。

自分が覚えたものを使って、考えることができます。

司法試験って、基本的にそういう問題なんです。

 

まとめると、

覚えるだけでなく、考えながら覚えること。

覚えたものを活かして、考えること。

これが重要だと思います。

 

出題趣旨を読んで、こんなの難しいよって投げるのではなく、

いまある知識からどう考えれば解けるのかを考えてください。

基本となる知識・基本となる思考が不安定なら、安定するまで基本となる問題を解きましょう。

 

なんとなく伝われ!

ってことで、

今日はご勘弁を・・・

 

次回:憲法判例の射程編!

次々回:選挙権と選挙制度

次次々回:慶應ロー2019年度憲法

を予定しています!