J-Law°

司法試験・予備試験受験生やロー受験生のモチベーション維持のために、定期的に問題の検討をしていきます。

Question:私の「就活」事情

就活に関する質問がきたので、せっかくですからブログで書いてみたいと思います。

ほんとにつらつらと書いてしまったので、勉強の息抜き程度に読んでもらえたらなと思っています。

特殊な考えもしていますので、どこまで参考になるかわかりません。

 

1 やったこと

 私が就活としてやったことを順に書いていきます。まず、ロー2学年の夏休みに、ロースクールのエクスターン制度を使って、小規模事務所(弁護士5名程度)に行きました。次に、ロー3学年の夏休みに、四大事務所のある事務所にサマクラに行きました。そして、予備試験合格者の地位を利用して、秋から冬にかけて、大阪四大事務所(東京四大よりは小さいけど、それなりの規模のある事務所)の説明会に行きました。ロー3年の冬に、四大事務所のサマクラとは別の事務所にウィンターに行きました。最後に、司法試験受験後に、四大事務所のうち3事務所にESを送り、その一つから返信をもらいました。これで就活は終了です。

 

2 意識したこと(基本編)

⑴ 情報を集めること

 私自身、先輩とのつながりがそれほど強くはなく、情報弱者でした。就活では、まず情報をたくさん集めることが重要だと思います。ジュリナビやアットリーガルなどに登録して、各事務所の公開情報に注目しておくこと、また、同期に絶対いる情報通の友達にいろいろ聞いてみることは意識してやっていました。

⑵ とりあえず行ってみること

 私は当初、小さい事務所に行きたいと思っていました。しかし、実際にエクスターンで行ってみると、どうも合わないという感覚になりました。そこで、今度は真逆にしてみようと思ったんです。ここで、弁護士としてのこんなに仕事の幅が広がるのかと実感します。とはいえ、四大よりも少し小規模の事務所も見てみたいと思い、大阪四大を見てみたという感じです。事務所の規模によって、雰囲気ややれる業務などは変わってくると思います。なので、実際に行って話を聞いてみることが大切だと思いました。

⑶ エントリーシート

 エントリーシートについては、比較的ちゃんと書いたつもりでいます。これについては、ローのステメンと同様にググって書きました(ロースクールのステメンの書き方については、https://j-law.hatenablog.com/entry/2020/06/03/175523で書いています。)。ただ、やはり始めは丁寧に書いていなかったなぁと思います。結局、弁護士の仕事をよく知らなかったのが原因です。

 例えば、始めは「企業法務をやりたい」と書いていました。しかし、いま思うと、「企業法務」って幅が広すぎて、結局やりたいことを言っていないに等しいと思います。できる限り、具体的に書くこと、そのために、調べること。調べる方法はたくさんありますが、個人的には、実際にエクスターンやサマクラで弁護士の先生方と話す中で、なにができるのかがわかってきました。始めは、「企業法務をやりたい」でいいと思いますが、司法試験後の就活ではもっと具体的になっているといいと思います。

 

3 意識したこと(我流編)

⑴ 下に出すぎないこと

 まず、誤解してはいけないのですが、社会人として当然の言葉遣いなどはやります。ただ、凄く下に出てペコペコしている就活生もいました。個人的に、こういう人を取りたいかと言われると、本音が読めないなぁと感じてしまいます。

 私たちも就活ですが、事務所も就活なのです。事務所としてもいい人材(一緒に仕事をしたい人)を欲しているのです(実際のリクルート担当者がどのように考えているのかはわかりませんが…。)。個人的には、就活生も事務所も対等に対話することが大事だと思いました。質問がなければ質問しなくてもいい、ご飯が食べたいなら食べればいい、自分とは違う自分を出す必要はないと思っています。

⑵ 感覚を大事にした

 下に出すぎないことを意識すると、率直に聞きたいことも聞きやすくなるし、なによりその場の雰囲気に意識がいくと思いました。私は、条件よりもまず仕事の環境を重視したので、感覚を大事にしました。もちろん、就活用に事務所が用意した環境ではありますが、それでもある程度はわかります。

 感覚的な部分は、説明会の説明よりも、その後の食事会で出てくると思います(特に、アルコールが入ったとき。)。このときに、どのような対応をしてくるのかによって印象が随分変わりました。こういう場で、真面目な就活トークしかできないのか、それとも全然違う話ができるのか、弁護士主導で回してくれるのかなど、個人的には感覚的に見ていました。

⑶ あきらめる条件・あきらめない条件

 いろいろと、就職したい事務所の条件が各自であると思います。ただ、この条件の中で諦める条件と諦められない条件の優劣はつけた方がいいと思います。

 私は、いろいろな事務所を訪問して、残業しない・定時に帰るなどという条件は諦めました(たぶん、慣れれば可能ですが、基本的には無理だな。どこも変わらないなという印象を持っていました。)。他方で、仕事に対する“対価”(金銭や経験など自分の利益になるもの)を得られることは譲れない条件でした。

⑷ やりたいことを決める

 多くの就活生は、“いろいろな分野をやってみたい”と思っていると思います。個人的には、なにかやりたいことを1つ決めておくといいと思います。じゃあ、どうやって決めるのか。私は、それを決めるために司法試験前に就活をしていたんだなと今思います。結局、話を聞いてみて、体験してみて、情報を集めて、考えて決めました。修習しながら思いますが、やはり実体験に優る情報収集はないと思っています。

 

4 まとめ

 かなり踏み込んだ内容になってしまいましたが、私が就活当時思っていたことをつらつらと書いてみました。私のやりたいことができる事務所から返事をいただき、私は本当に嬉しく思っています。みなさんがそうなるといいなと思います。

 Fin